リウマチ科

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リウマチ科について

令和6年度より常勤医が1名増え、常勤医2名、非常勤医1名体制で外来・入院診療を行います。
リウマチ症状、膠原病症状がある、疑いのある患者様は、ご受診下さい。

薬剤療法

当院では関節リウマチの患者様の治療を積極的におこなっております。近年の関節リウマチ治療は生物学的製剤が国内でも使用できるようになり一部の患者さんではほぼ寛解(治癒に近い状態)まで改善するようになっております。

寛解状態は関節痛 関節腫脹 血液検査所見 疼痛スコアーが低値である必要があります。特に生物学的製剤は骨破壊をおさえる最も有効な薬剤です。使用可能な生物学的製剤は、レミケード(点滴)、アクテムラ(点滴 皮下注射)、オレンシア(点滴 皮下注射)、ヒュミラ、エンブレル、シンポニー(皮下注射)ゼルヤンツ(経口)です。国内で認可されております生物学的製剤のすべてを含みます。

現在100人余りの患者さんに生物学的製剤を用いた治療をしております。効果が良好なだけに生物学的製剤の副作用が御心配になる患者さんも多いと思います。あくまで統計上ですが従来の抗リウマチ薬やステロイド剤に比較して副作用のおこる確率が特に高いという報告はありません。主な副作用は肺炎等の感染症、アレルギー、心不全などがあります。

生物学的製剤は有効な治療法でありますが、関節リウマチ治療の薬物療法の基本は、リウマトレックスの使用です。関節リウマチの診断基準に該当した患者さんは、最初にリウマトレックスを使用します。その後、効果が不十分である場合には生物学的製剤を使用していきます。

リウマトレックスは8mgまでしか国内で使用できませんでしたが、現在16mgまで使用可能となっています。副作用はアレルギーによる皮膚症状や肺炎、口内炎、骨髄抑制、肝障害、腎障害などがあります。

理学療法

関節リウマチの運動障害については理学療法士、作業療法士が協力しリハビリテーションをおこないます。理学療法で入院を行う場合に、現状では回復期病棟はありませんが亜急性病床にて入院リハビリテーションをおこなうことが可能です。(医療保険制度上60日までとなります)また、状況によりリハビリテーション入院のため静岡県厚生連の中伊豆温泉病院に紹介させていただくこともあります。

手術

関節リウマチにより関節が障害され回復が見込めない場合、人工関節置換術をおこないます。人工関節は主に膝関節 股関節になりますが、稀に肘関節 肩関節手術もおこなう場合があります。近年は薬物療法が進歩しましたので滑膜切除をおこなうことが減りましたが、膝関節では関節鏡視下滑膜切除を行う場合があります。足部の変形には形成術、足関節については固定術をおこないます。

整形外科・リウマチ科手術案内

 

 

医療費自己負担

生物学的製剤での治療は、高額な薬剤を使う為、自己負担が高額になります。そのため当院では、高額療養費制度をお勧めしております。

高額療養費制度の自己負担限度額

 

担当医師

西村 明人

病院長

認定医・専門医
日本リウマチ学会専門医、整形外科学会リウマチ医、整形外科学会専門医、日本医師会認定産業医、日本リウマチ財団登録医

京田 俊介

医員

非常勤医師

朝倉 啓友

毎週木曜日診察を行います。

担当医からのお知らせ

リウマチ患者様へ

転院希望については、『紹介状』等がなくても受診できますので、お気軽にご相談ください。