リハビリテーション科

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リハビリテーション科

基本方針

地域の人々に安心して信頼される病院作りを基本理念とし、医師・看護師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカー等が共同し、患者様が住み慣れた地域で生活が続けられるようリハビリテーションを行います。
術前術後の急性期や回復期の「治す療法」から地域包括ケア病棟による在宅支援への「支える療法」を提供していきます。

施設基準

  • 運動器リハビリテーションⅠ
  • 脳血管リハビリテーションⅠ
  • 心大血管疾患リハビリテーションⅠ
  • がん患者リハビリテーション
  • 廃用症候群リハビリテーションⅠ

対象疾患

  • 骨、関節疾患:骨折、変形性関節症、関節リウマチなど整形外科疾患の方
  • 中枢疾患:脳梗塞、脳出血等の脳血管障害の方
  • 心疾患:心不全、心筋梗、狭心症等の心臓の外科的手術後の方
  • がん:外科術後または緩和的対応の方
  • 内科、外科疾患:治療により長期臥床での筋力体力ともに低下している方

診療時間

平日
午前 8:45~12:00
午後 13:00~17:00

スタッフ構成

理学療法士(PT) 常勤 24名
作業療法士(OT) 4名
言語聴覚士(ST) 非常勤 1名
マッサージ師 常勤 1名
通所リハビリ(再掲) 常勤 3名
(非常勤看護師 1名)

 

各部署紹介

当リハビリテーション科は理学療法・作業療法・言語聴覚療法と通所リハビリテーションの4部門で構成されています。以下各部門の紹介をさせて頂きます。

理学療法

理学療法とは

医師の指示のもと、起き上がりや立ち上がりといった基本動作の獲得や、歩行の獲得を目標に筋力訓練や歩行訓練を実施します。様々な疾患により、痛みの出現、機能障害、歩行障害等にて日常生活制限されている方々に対して様々な身体の運動を使って治療する運動療法、除痛、動作の訓練・指導を行います。

また、首や腰などへの痛みに対して、除痛を目的に運動療法と併用して電気治療や牽引といった物理療法を行います。

上記の疾患により、痛みの出現、機能障害、歩行障害等にて日常の生活が制限されている方々に対して、除痛、運動療法、動作の訓練・指導を行っています。また、首や腰に痛みがある方には、鎮痛を目的に、運動療法と併用して電気治療や牽引などの物理療法も行っています。

作業療法

作業療法とは

医師の指示のもと、手芸や貼り絵といった作業活動を通じて運動機能の回復を促します。作業そのものの楽しみや充実感、作品完成の達成感が意欲向上につながります。
また、今後の自宅での生活を見据えた日常生活動作(食事・更衣・整容・トイレ・入浴)の自立あるいは介助量の軽減を目指し訓練を行います。必要に応じて自助具の作成(スプリント)や福祉用具の紹介も行います。日常生活関連動作(家事動作など)、職場復帰への応用動作(パソコン作業、書字、計算など)に対しての訓練も行います。

○身体機能回復訓練

身体機能回復訓練関節を動かす、筋力を使うといった課題を行なうことで、失った機能の回復を促します。手指の細かな動きを練習するため、粘土、塗り絵などの作品づくりや、自宅での自主トレーニングの為の指導も行ないます。

○日常生活動作訓練

日常生活動作訓練誰もが生活の中で行なう動作(食事・更衣・排泄・入浴・整容)を安全に行なえるよう、練習します。特殊な道具(自助具)を使用することで介助の必要性が無くなったり、安全性が高まるようであれば、自助具の作成や福祉用具の紹介を行なうこともあります。

○日常生活関連活動訓練

日常生活関連活動訓練家事動作など家庭内での役割がある方に対し、食器洗い、包丁の使用、掃除などの練習を行ないます。

○生活リズム作り

昼夜逆転など、生活リズムの乱れた方々に対して、時間を設定し、課題を提供することで正しい生活リズム作りを行います。

○職業前(職場復帰)訓練

職場への復帰が必要な方に対し、仕事内容にそった動作の練習を行ないます。(パソコンの使用、書字、 計算など)

言語聴覚療法

言語聴覚療法とは

医師の指示のもと、失語症や構音障害といった脳血管疾患により起こる言葉の話しづらさに対して文字や絵カードを用いた訓練や口の運動・発音の訓練を行います。また、嚥下機能障害による食事中のムセ込みなどでうまく食べられない方に対して嚥下機能(飲み込む動作)評価・訓練を行います。

*現在、言語聴覚士は非常勤により毎週木曜日の午後に評価・訓練を行っています。

診療時間

平日
午前 8:45~12:00
午後 13:00~17:00

 

当院のリハビリテーションについて

①急性期(入院)のリハビリテーション

急な病気や怪我に対して早期・手術直後からリハビリテーションを行います。医師、看護師等と連携をとりながら患者様の状態に応じた治療の提供を行っています。患者様の意思を尊重した目標を設定し、それを実現できるよう多職種連携による身体機能、精神機能改善するためにサポートを行います。

②地域包括ケア病棟でのリハビリテーション

地域に住まいの方が病気やけがなどに見舞われた後も、再び安心して住み慣れた街や土地での生活を続けるために①急性期病院や病棟からの受け入れ、②在宅・施設からの緊急時の受け入れなどの患者様を受け入れ、在宅復帰を目指します。身体機能向上はもちろん、在宅に向けての家屋調査、退院後の支援、退院先のADLことを病棟全体で包括的に対応しています。

③外来リハビリテーション・スポーツ障害リハビリテーション

対象疾患は整形外科疾患、中枢神経疾患が主になります。肩・腰・膝の関節の痛みがある方、手術後の方など医師の診察で診断された方を対応します。またスポーツによる故障・怪我に対してのサポートも行っています。
曜日・時間の予約制、担当制となっており、お待たせすることなく一人一人に合ったリハビリテーションを提供します。

④通所リハビリテーションとは

介護保険のもと、専属の理学療法士がご利用者様全員に対して個別リハビリを提供しております。利用者様の良くなりたい気持ちを大切に、その方にあった運動指導、生活機能改善指導、レクリエーションや集団体操も行っています。

通所リハビリテーション

はじめてリハビリを受けられる患者様へ

  • はじめての方は、医師による診断後リハビリテーション科受付窓口でスタッフにお声をかけて下さい。
  • リハビリ処方箋は受診した診療科(内科、整形外科、小児科など)の医師からリハビリテーション科にパソコンで送られます。リハビリ処方箋が届くまで少々時間がかかる場合がありますので、ベンチ等にかけてお待ち下さい。
  • リハビリは担当制です。患者様毎に担当の療法士を決め、責任を持ってリハビリを行います。
  • 初回時以降は予約制となりますので、次回の予約は担当と相談の上お決め下さい。予約日の都合が悪くなった場合は、次回予約のことを兼ねて担当まで御一報頂けると幸いです。

リハビリはスタッフと患者様の同意のもと行われます。その証として当科ではリハビリテーション総合実施計画書を月に1度、患者様にお渡ししています。
お手数ですが、その際にご署名を頂きますのでご理解とご協力をお願い致します。(何らかの事由により自署による署名が困難な場合はご家族の方に代筆をお願い致します。)